こんにちは、Yです!
浪人後に陸上サークルで1500m3分台・5000m14分台を出した方法や経験を発信しています!
- 「結局、スポーツって才能じゃないの?」
- 「両親ともに運動が得意だったわけでもないし、遺伝的に自分も厳しいかな…」
誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
僕も「自分には才能が無い」と落ち込むことがありましたが、近年の研究で明らかになった「運動能力と才能の関係」を知り、モチベーションを保つことができました。
そこで今回は「スポーツに向いているかどうかは遺伝子によって決まるのか?」というテーマについて解説していきます。
運動遺伝子の研究
2006年に7カ国8万5000人の双子を対象に行われた研究では、人の運動習慣の約62%に遺伝的要因が関連するという結果が示されました。
研究結果によると、遺伝的要因が運動習慣にもたらす影響は以下のとおりです。
まさに、遺伝子によって運動の向き不向きは決まるということが示された結果です。
しかし、昨今これらの遺伝子研究は暗礁に乗り上げてしまったと言われています。
ほとんどが環境に起因?
近年の研究では、たしかに運動の向き不向きに影響する塩基配列(=遺伝情報)は発見されたが、それらは1つではないということが分かったのです。
ちなみに、塩基とは以下の通りです。
- DNAの構成の一部
- 塩基の種類はアデニン(A)、チニン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の4つ
- この4種類の並び順(=塩基配列)が遺伝情報となる
つまり、「スポーツ向きの塩基配列=持って生まれた才能」と言えます。
2009年にアメリカとオランダの成人2600人を対象とした研究では、運動に関連するDNA領域が新たに37も発見されたということです。
つまり、それ一つで運動能力を左右するというような遺伝子は存在しないということです。
また、全ての遺伝子が運動向きの人・運動に不向きな人も存在しないと言われています。
(例えば、減量が難しい体質でも、身体的・精神的に優れた遺伝子を持つ人もいます)
双子を対象とした研究では、運動が得意か否かは80%が環境要因によって決まっているという結果も出ています。
以下のように、双子は平均でも遺伝子情報の50%以上が同じであるため、その2人の運動能力に差が生じれば、それはつまり遺伝ではなく環境的要因により身についたものであるということです。
つまり、高い運動能力は後天的に身についた場合がほとんどであるということです。
まとめ
結論、まとめると以下の通りです。
- たしかに、運動能力やスポーツに対する趣向の違いには様々な遺伝子が影響している
- しかし、運動の向き不向きは80%以上が遺伝子ではなく環境に起因していることが最近の研究で分かっている
「どうせ自分には才能が無いから…」
不調が続いたり、なかなか結果が出ないと、こんな風に考えてしまいますよね。
ですが、そんな風に思う必要はありません。
今回ご紹介したように、運動能力のは後発的に高められることが分かっています。
なかなか結果が出ないのは、才能がないからではなく誤った努力を続けているからかもしれません。
正しい努力を重ねていくことで、3分台・14分台で走っている自分にいち早く追いつきましょう。
以上、Yでした!
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