陸上競技に関する質問で多いのがレースの予測タイム(相関)について尋ねるもの。
例えば「1500mのタイムが〇〇なんですけど、5000mはどれくらいで走れるでしょうか?」といった質問です。
ここでは、これらレース予測タイムに関する質問について解説していこうと思います。
各種目の予想タイム(1500m〜フルマラソン)
さっそくですが、これらの質問に対する答えは以下の表を参照してもらえれば全て分かります。
1500m | 3000m | 5000m | 10000m | ハーフ マラソン | フル マラソン |
3’23″5 | 7’14″0 | 12’37″4 | 26’19 | 57’50 | 2:01:10 |
3’25″5 | 7’18″5 | 12’45″2 | 26’34 | 58’25 | 2:02:24 |
3’27″6 | 7’23″0 | 12’53″0 | 26’51 | 59’01 | 2:03:40 |
3’29″7 | 7’27″7 | 13’01″1 | 27’07 | 59’38 | 2:04:57 |
3’31″9 | 7’32″5 | 13’09″3 | 27’24 | 60’15 | 2:06:17 |
3’34″2 | 7’37″5 | 13’17″8 | 27’41 | 60’54 | 2:07:38 |
3’36″5 | 7’43 | 13’26 | 27’59 | 61’34 | 2:09:02 |
3’38″8 | 7’48 | 13’35 | 28’17 | 62’15 | 2:10:27 |
3’41+ | 7’53 | 13’44 | 28’36 | 62’56 | 2:11:54 |
3’44 | 7’58 | 13’54 | 28’55 | 63’39 | 2:13:23 |
3’46 | 8’04 | 14’03 | 29’14 | 64’23 | 2:14:55 |
3’49 | 8’10 | 14’13 | 29’34 | 65’08 | 2:16:29 |
3’52 | 8’16 | 14’23 | 29’55 | 65’54 | 2:18:05 |
3’54 | 8’22 | 14’33 | 30’16 | 66’42 | 2:19:44 |
3’57 | 8’28 | 14’44 | 30’38 | 67’31 | 2:21:26 |
4’00 | 8’34 | 14’55 | 31’00 | 68’21 | 2:23:10 |
4’03 | 8’41 | 15’06 | 31’23 | 69’12 | 2:24:57 |
4’06 | 8’48 | 15’18 | 31’46 | 70’05 | 2:26:47 |
4’10 | 8’55 | 15’29 | 32’11 | 71’00 | 2:28:40 |
4’13 | 9’02 | 15’42 | 32’35 | 71’56 | 2:30:36 |
4’16 | 9’09 | 15’54 | 33’01 | 72’53 | 2:32:35 |
4’20 | 9’17 | 16’07 | 33’28 | 73’53 | 2:34:38 |
4’24 | 9’25 | 16’20 | 33’55 | 74’54 | 2:36:44 |
4’27 | 9’33 | 16’34 | 34’23 | 75’57 | 2:38:54 |
4’31 | 9’41 | 16’48 | 34’52 | 77’02 | 2:41:08 |
4’35 | 9’50 | 17’03 | 35’22 | 78’09 | 2:43:25 |
4’39 | 9’58 | 17’17 | 35’52 | 79’18 | 2:45:47 |
4’44 | 10’08 | 17’33 | 36’24 | 80’30 | 2:48:14 |
4’48 | 10’17 | 17’49 | 36’57 | 81’43 | 2:50:45 |
4’53 | 10’27 | 18’05 | 37’31 | 83’00 | 2:53:20 |
4’57 | 10’37 | 18’22 | 38’06 | 84’18 | 2:56:01 |
5’02 | 10’47 | 18’40 | 38’42 | 85’40 | 2:58:47 |
5’07 | 10’58 | 18’58 | 39’20 | 87’04 | 3:01:39 |
5’13 | 11’09 | 19’17 | 39’59 | 88’31 | 3:04:36 |
5’18 | 11’21 | 19’36 | 40’39 | 90’02 | 3:07:39 |
5’24 | 11’33 | 19’57 | 41’21 | 91’35 | 3:10:49 |
5’30 | 11’45 | 20’18 | 42’04 | 93’12 | 3:14:06 |
5’36 | 11’58 | 20’39 | 42’50 | 94’53 | 3:17:29 |
5’42 | 12’12 | 21’02 | 43’36 | 96’38 | 3:21:00 |
5’49 | 12’26 | 21’25 | 44’25 | 98’27 | 3:24:39 |
5’56 | 12’40 | 21’50 | 45’16 | 1:40:20 | 3:28:26 |
6’03 | 12’55 | 22’15 | 46’09 | 1:42:17 | 3:32:23 |
6’11 | 13’11 | 22’41 | 47’04 | 1:44:20 | 3:36:28 |
6’19 | 13’28 | 23’09 | 48’01 | 1:46:27 | 3:40:43 |
6’27 | 13’45 | 23’38 | 49’01 | 1:48:40 | 3:45:09 |
6’35 | 14’03 | 24’08 | 50’03 | 1:50:59 | 3:49:45 |
6’44 | 14’21 | 24’39 | 51’09 | 1:53:24 | 3:54:35 |
6’54 | 14’41 | 25’12 | 52’17 | 1:55:55 | 3:59:35 |
7’04 | 15’01 | 25’46 | 53’29 | 1:58:34 | 4:04:50 |
7’14 | 15’23 | 26’22 | 54’44 | 2:01:19 | 4:10:19 |
7’25 | 15’45 | 27’00 | 56’03 | 2:04:13 | 4:16:03 |
7’37 | 16’09 | 27’39 | 57’26 | 2:07:16 | 4:22:03 |
7’49 | 16’33 | 28’21 | 58’54 | 2:10:27 | 4:28:22 |
8’02 | 16’59 | 29’05 | 60’26 | 2:13:49 | 4:34:59 |
8’15 | 17’27 | 29’51 | 62’03 | 2:17:21 | 4:41:57 |
8’30 | 17’56 | 30’40 | 63’46 | 2:21;04 | 4:49:17 |
この表は1500m〜フルマラソンまでのレースタイムの相関を表したもの。
要するに「1500mの自己ベストが〇〇なら5000mは〇〇くらいで走れますよ」というものを示した表です。
多少の個人差はあると思いますが、この表の精度はかなり高いと感じています。
実際、僕自身も1500mで3‘56を出した3週間後に5000mのレースで14’43を出しました。表で確認してみると、ほぼ一致しています。
- タイム相関表
→1500m:3’57 – 5000m:14’44 - 実際のタイム
→1500m:3’56″34 – 5000m:14’43″10
ちなみに、この表はVDOTという指標をもとに作成されたものです。
VDOTについて詳しくはこちらの記事で解説しているので、気になった方はご覧ください。
まず1500mのタイムを測ろう
先程の表を利用する場合、まずは1500mのタイムを測ることをオススメします。
なぜなら1500mで発揮する力=長距離ランナーの能力の最大値だからです。
たしかに先程の表を使えば、フルマラソンの自己ベストから1500mのレースタイムを予測することもできます。
ですが、1500mに必要なスピード(持久力)はフルマラソンの練習だけでは培うことができません。
そのため、フルマラソンのタイムが速くても、その実力に相当するタイムで1500mを走れない可能性も十分あります。
その一方、1500mで出せるスピードは他の長距離種目でも発揮することができます。
(もちろん、1500mの練習だけでフルマラソンを速く走れるようになるとは言いませんが)
なので、まずは1500mのタイムを計測すること(もしくは直近で走った1500mのタイムを基準にすること)をオススメします!
1500mのタイムを伸ばすべき理由についての詳細はこちらの記事で解説しています!
気になる方はぜひ参考にしてください!
陸上経験者の言葉を鵜呑みにしない
レースの予測タイムについて陸上経験者に尋ねたことがある人もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、タイムに関する意見は参考程度に留めておことをオススメします。
なぜなら、レースタイムの予測は本人にしか当てはまらないケースがあるからです。
陸上経験者は自身の経験から「だいたいこれくらいで走れるだろう」というタイムを教えている場合が多いと思います。
ですが、ランナーにもタイプがあります。
- 持久タイプ
=長距離を一定ペースで走るのが得意 - スピードタイプ
=400m〜800mなどの短中距離が得意な人 - 中間タイプ
=持久タイプとスピードタイプの間
タイプが違えばタイムに差が出ることも当然ありえます。
例えば、1500mを3分台で走るランナーにも「100mを10秒台で走る人もいる一方で、13秒を切るのがやっと…という人もいる」って感じです。
つまり、「この種目を◯分台で走りたいなら〇〇mは◯秒で走れなきゃいけない」といった考えは万人に当てはまるわけではないということです。
例えるなら、文系の学生が理系の学生に理系科目のテストの難しさについて聞くようなもの…?
なので、レースの予測タイムについては、たとえ陸上経験者から聞いたアドバイスであっても鵜呑みにしないようにしましょう!
まとめ:予測タイムは人それぞれ
レースの予測タイムについて、ここまでの内容をまとめると以下のとおりです!
- レースの予測タイムはVDOTを参考に
- 1500mのタイムを基準に考える
- タイムについては陸上経験者のアドバイスを鵜呑みにしない
「どれくらいのタイムで走れるんだろう…?」という点は誰もが気になるポイントだと思います。
ですが、レースの予測タイムはあくまで参考程度に。
まずはトレーニングを効率良く積み重ねていきましょう!